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リミットネットワーク Vol.238

  今年も大変お世話になり、ありがとうございました。 一、 備えあれば患いなし  寒さ増し雪催の季節となりました。ひときわ冷え込むようになりましたが外出機会も増え、お風邪など召されていませんか。  緊急事態宣言が解除されて一カ月以上が経ちました。少しずつ以前のように移動や会合ができるようになりつつあります。いろいろなイベントも段階的に開催されるようになり、経済活動も徐々に回復へと歩み始めました。  しかしながらこれは日本の話で、海外ではヨーロッパをはじめ中国でもコロナ感染者が増加傾向にあります。特におとなり韓国では先週、一日の感染者数が過去最多の四千人を超え、入院中の重症者数も五八六人となり、こちらも過去最多になったと発表しています。これから寒くなってくれば、室内の暖房を入れ、換気がおろそかになる心配も出てきます。日本だけが特例になる可能性は低く、これから第六波に向けて警戒しなければならない時期でもあります。第六波感染者の波を少しでも低く抑える努力と、せっかく動き始めた景気の波を消すことなく継続させるために今、何をすればいいのでしょうか? 二、 停滞感が続く  今月上旬頃までは小春日和の日が続きましたが、立冬以降寒波が降りてきて本格的な冬の到来を実感しております。リミットの秋冬商戦も終盤を迎えました。今月は寒さがつのるとともに後半は出荷も小口となり、昨年並みで止まってしまいました。感染終息もあり、先月の勢いそのままにと予測しておりましたが、ふたを開けてみれば昨年同時期と同じような停滞感が漂っております。  緊急事態宣言は一旦解除となりましたが、やはりこの約二年間の恐怖心は脳裏に刻み込まれ、さらに日没も早くなり、闇夜の到来が疑心暗鬼を掻き立てるのだと思います。来春になんの不安も抱かず日常を取り戻せるかどうかは、この年末年始コロナ感染がどういった状況になるのかに尽きると思います。今のうちにPCR・抗体検査や治療薬の拡充を急いでもらいたいものです。 三、 晩秋を噛み締めながら  リミット研修センターでは今年も見事な紅葉が散り、落ち葉拾いが毎日の昼休憩の日課となっております。落ち葉を拾いながら葉っぱが落ち、寒々とした小枝を見上げ、今年も一年が過ぎてゆくことを実感しております。今号がいよいよ今年最後のリミット通信になってしまいしました。  今年も昨年に引き続き、コロナ...

リミットネットワーク Vol.237

  いつもお世話になりありがとうございます。 一、 コロナ去り、秋が来た  冬が駆け足で近づいてまいりました。皆様体調など崩されてはいませんか? 先月号での私の心配事は杞憂に終わり、コロナ感染第五波の終息とともにやっと秋が到来しました。これまで緊急を要しない外出を控えていた私も緊急事態宣言解除を受け、能天気に休日は自転車でぶらぶら散策を楽しんでおります。週末の福山駅前界隈も徐々に人の出が増えてはいますがコロナ以前の状態には程遠く、やはりコロナ禍で人々の価値観が変わった感は否めません。  一時的な変化なのかそれともこのまま変化し続けるのか、しっかり見極めて行動を起こすことが大事です。つかの間の開放的な暮秋になるかもしれませんが、この短い瞬間を大事に楽しみたいと考えております。 二、 コロナ前と後  秋はどこへやら、とずいぶん心配しましたがここ広島では今月十七日からそれまでの最高気温と比べ十度近く一気に下がり、ようやく衣替えの時候になりました。  後半一気に秋冬物の大口注文も入り、低迷していた出荷荷物も一気に増え、なんとか昨年同月に追いつきました。内容的にはやはり定番の強さが目立ちますが、見本や小口で新商品なども見かけるようになりました。また出荷の送り状を眺めてみると、繁忙期らしく送り状の束が厚くなり、直送先や新規のお客様も増え、私も初めて見る送り先が増えております。小口でも出荷先が増えると有難く、ついつい出荷品番を確認している自分がいます。  とはいえカジュアルを中心に衣服販売は依然として厳しい状況にあるのが現実で、コロナ禍前からその変調に薄々感づいてはいたのでしょうけれども抜本的な手は打たなかった。そこにコロナ禍が到来し、停滞していたものを一気に推し進めたため変革せざるを得なくなってしまった、というのが実際のところだと思います。  緊急事態宣言が明け、遠方への企業訪問が解禁となり、弊社にも東京、大阪方面から新規開拓のため商社などが営業に来られます。備後はワーキングや婦人パンツが多く、以前なら訪問商社には提案できるものはなかったけれども、新規訪問しニーズ調査して提案できるものはないか改めて吟味しているそうです。このようにこれまでのやり方をいったん白紙にして、改めて今の時代に合ったやり方に作り直す作業がこれからますます増えてきます。そしてそのうち、コロナ以前とコ...

リミットネットワーク Vol.236

 いつもお世話になりありがとうございます。 一、 終わりなきパンデミック  八月二十日の新型コロナ第五波の山が二五,八六八人と過去のピークと比べても格段に多くなりましたが、一日当たりの新規感染者数もようやく落ち着きを見せ始め、緊急事態宣言解除の方向性が議論されています。巷では灯火親しむ秋となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?  この調子で十月から十一月までの早い時期に、希望する日本国民全員がワクチン接種を完了する見込みであることを前提に、政府は行動制限緩和の基本方針を出すようです。我々はようやく日常を取り戻してゆけるのでしょうか?  私ははなはだ疑問を抱いております。現にワクチンを二回接種した人でもブレイクスルー感染の実例が出ています。ワクチン接種者は重症化しにくいというだけで、感染しないわけではありません。さらにワクチンの必要性は明らかですが、現在のワクチン接種率からするとアジアや欧州では来年の4月から6月ごろまでに希望する全人口の8割接種が完了する予定ですが、アフリカなど遅れている国々が8割接種に到達するまでにあと3年半かかるといったデータもあります。また、これまでの感染者数の波を見ておりますと、約四か月置きにくらいに次の波が到来しております。仮に新型コロナウイルスの変異に周期などが関係するのであれば、今はただコロナウイルスが次の変異まで鳴りを潜めているだけなのかもしれません。  ただし今のまま不確実性に気を取られ手をこまねいているわけにもいきません。今後もパンデミックを前提とした経営方針を打ち出し、新しい働き方や価値創造を継続するところに企業の未来はあるのですから。 二、 生産調整と縫製品質  今月に入り朝晩はめっきり涼しくなり、秋冬商戦が始まりました。日本各地で緊急事態宣言継続中での厳しい商戦ですから、先月までの伸びは期待していませんでした。出荷は徐々に秋冬物に代わり、ありがたいことに一日あたりの出荷軒数も増え、小口ですが品番が複数にわたるケースが増加し売上も昨年に届きそうです。ただ備後のアパレル景況は相変わらず厳しく、これまで技能実習生が毎年入国して何とか稼働していた縫製工場も、コロナで二年連続交代要員が入国せず、帰国者ばかりとなったので工場を辞めるところも出始めたようです。海外もコロナ感染の影響でベトナムをはじめ納期に支障が出始めたと聞き...

リミットネットワーク Vol.235

   いつもお世話になりありがとうございます。 一、 発想を変える  味覚の秋を迎えました。しかしながらついこの間まで、きゅうりや秋刀魚など秋の代名詞だったものがはるか遠くに去った気がする今日この頃、皆様夏バテは秋に出るとも申します。お気をつけください。  今年も秋の長雨が西日本を中心に災害をもたらしました。それでなくともコロナ禍が一層深刻になるなかでの天災続き、今後の秋の豊かな実りが待たれます。国民のワクチン接種は日を追うごとに進んでいますが、新型コロナウイルスはさらに感染力の強力な型に姿を変え、感染者は増加の一途です。「コロナと共生する新しい社会」といいますが、重症者急増の現状を見る限り、私は恐怖心が先に立ち、密にならない以外具体的な方策が思い浮かびません。  ここ広島も三度目の緊急事態宣言下になり、街も昼夜を問わずスッキリしません。今年後半こそはと希望を抱いていただけに、来年もとさらなる落胆が先行します。このままではもがけばもがくほど、気持ちが蟻地獄の巣のように奈落へと落ちてゆくばかりです。気持ちを切り替え、今までできなかったことに着手するくらいの大胆な発想で挑戦を続けるよう、今は自分に言い聞かせています。 二、 世界的な感染の波  梅雨明け後もお盆明けまで長雨が続き、コロナで外出ままならず、ベランダから曇天を恨めしく見上げる日が多かったように思います。終盤になり暑さもぶり返しましたが、鳴く蝉が交代し、夜には虫の音も聞こえるようになりました。夏物出荷も先月までの勢いは無く、会社も静かなものです。昨年比では今月も増ですが、一昨年並みに戻るにはまだまだです。秋冬商戦を前に、はやく涼しくなってくれるのを願うばかりです。またそれにもまして、感染者数の減少を拝むばかりです。経済が回ってゆかないと私たちの商売も上がったりです。広島の東端の片田舎街でも先述したような有様です。東京、大阪ではさらに規模の大きな飲食や宿泊施設の閉店、撤退が続いていると想像に難くありません。景気は景色、雰囲気です。今の状況からはなかなか上昇は期待できないのではないでしょうか。  生産面を考えると、海外の状況も気がかりです。東南アジアのコロナ感染状況も高止まりしており、縫製工場の停止期間への懸念から中国シフトが起きていると聞きました。リミットの福州工場もありがたいことに停止などの措置はなく稼...

リミットネットワーク Vol.234

いつもお世話になりありがとうございます。 一、 ワクチン接種に想う  草木も萎れてしまいそうな炎暑が続いております。ご一同様にはお変わりございませんでしょうか?  例年ですとこの時期は花火が夜空を彩り、酷暑の留飲を下げてくれるのですが、今年も相次ぐ中止を余儀なくされています。政府の切り札ともいえるワクチン接種は問題を抱えながらも前進しておりますが、世界中でデルタ株の流行が続いていてコロナは依然として危険な状態です。イスラエル保健省が七月二十二日に発表した調査結果によると、入院する確率は八十八%、重症化は九十一%の確率で防ぐとなっており、感染は約四十%しか防げませんが重症化は防げるとなっています。  現段階でコロナウイルスワクチンは緊急避難的に十分な臨床研究が終わらない内に使用が認可されたものであり、副反応の問題もいたし方ないのかも知れません。しかしながら、医療技術は日々進化し、海外ではデルタ株に有効なワクチン開発、日本ではワクチンの打ち手要らずの鼻から摂取する新たなワクチン開発が進行中です。元の世界に戻ることは決してありません。さらに住みよい社会を目指して、リミットも作業服を通して貢献してゆきます。 二、 一役買ったコロナ禍  今月は例年に比べて早い梅雨入り梅雨明け、続いて真夏がすぐに到来したこともあり、夏物商戦が順調に推移しております。気候の関係もありますが、それよりも昨年の反動のほうが大きいかもしれません。感染者数はまた増加傾向にありますが、企業活動なども徐々に回復してきております。夏物定番で小口を中心にご注文軒数が増え、二割を上回る伸びをみせましたがまだまだ在庫は十二分に残っております。昨年度我慢されたお客様もこの暑さに堪えられなくなったのではないでしょうか。  一日あたりのご注文軒数と注文回数も当然回復してきておりますが、弊社お客様サービスセンターは昨年よりも落ち着いております。理由は、コロナ禍でリモート業務やDXなどのデジタル化が前倒しで進んだせいか、紙FAXの注文が劇的に減り、インターネット注文に代わってきているからです。FAX注文の場合、オペレーターは在庫確認から受注入力へと工程が複数回に及びますが、ネット注文の場合、オペレーターを介さずシステムが自動で最短納期を算出し納期回答を流します。ネット注文が増え、合理化することによりコストが下がり、更に電話代...

リミットネットワーク Vol.233

  いつもお世話になりありがとうございます。 一、 繰り返す緊急事態宣言に想う  梅雨明けの待たれる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?  ここ広島は「緊急事態宣言」が解除となり、日に日に人流も増えてまいりました。それでもこれまでの夏と違い、往来する人は皆マスク着用姿です。ここまでくればもう見慣れましたが、この時期はさすがに皆マスクが不快なようで表情に険しさが残ります。これからの猛暑を想うと、一刻も早くマスクの要らない日常生活に戻りたいですね。  そのための緊急事態宣言や休業要請であったのですが、こう何度も解除と発出を繰り返せば、宣言自体の厳格さが薄れ、イソップ寓話「オオカミと少年」のように誰も宣言を信じず、感染爆発の末路をたどりかねません。宣言中の感染者推移や経過報告の重要性、解除目標と再宣言基準など、将来の方向性も踏まえながらの懇切丁寧な説明と説得。これは企業経営にもなぞられ、私にとっては耳の痛い話となりました。 二、 春夏最盛期を振り返り  今月は前年同月比で二桁増になりました。とはいえ昨年はすでにコロナ禍で落としていましたので単純に喜べませんが、それでも昨年より多くのお客様に貢献できたわけですから、大変ありがたいことです。先月までの工場系定番の勢いにつられてかサービス系もようやく増えだし、ショップを対象とする商品の動きがよく、昨年度から一般カジュアルでも流行りつつあったスタンドカラーの種類で、バンドカラーのストライプ商品が好調です。サービス関連業界もここにきてようやく動き始めた感があり、大変うれしく思います。  しかしながら今もって「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」が適用されている地域があり、すでに宣言解除時に比べ感染者数が徐々に増加している地域もあります。広島での宣言発令中に近所の飲食店街通りを歩きましたが、どこも店は閉められ入口には休業を知らせる張り紙が張られており、気の毒で張り紙を直視できませんでした。営業できるのにできない断腸の思いで皆過ごされたのだと思います。このようなご時世で作業服が売れるはずがないと思います。  今時期、例年ですとリミット工場では、夏物販売終盤で在庫切れ品番やサイズ切れが出始め、変形労働時間を採用している縫製部門では通常終業時間を三十分延長して追っかけ生産をしている時期です。それが昨年よりそういった光景はとん...

リミットネットワーク Vol.232

いつもお世話になりありがとうございます。 一、 緊急事態宣言の延長  広島では例年に比べ三週間も早い梅雨入りとなり、しっとりとした空気に緑の香りが漂う初夏を迎え、今年も折り返し地点の頃となりました。  三度目の緊急事態宣言発出とその延長が決まり、世の中は閉塞感が蔓延している状況です。ご当地福山市でも今月、緊急事態宣言が発出され、駅前界隈も日中より閉店しているところが多く見受けられるようになり、休日でも公園に子供たちの姿はなく、夜になるとさらに明かりが少なく、まるでゴーストタウンのようです。この状況が来月二十日まで続くわけですから、すでに影響を受けている企業や商店は本当に大変です。  我々備後ワーキングアパレルも本社をはじめ全国各地で開催される予定だった展示会の中止や延期が相次ぎました。これから先も新型コロナウイルスがどうなるのか誰も確証をもって答えられる人はいません。経営者とすれば、本人自身が感染しない、他人に感染を広めない、従業員を感染させないために、どうするかをまず考え行動すると同時に、事業継続のためにはおのずとやらなければならないことが出てくるでしょう。実行できることを即実行し、なんとか継続し、未来に繋いでいこうではありませんか。ワクチン接種も遅まきながら進行しております。世の中は少しずつですが確かに動き始めています。 二、 非常事態の中で迎えた春夏最盛期  ゴールデンウイーク明けは気温が上がり、注文軒数・単価も久しぶりに春夏最盛期の勢いを少しは感じさせてくれました。それでも新規感染者数上昇に反比例するかのように、月末にかけて勢いは続かず昨年並みで今月を締めました。今月は配送の応援に入る機会が多く、荷組の手伝いもしておりましたので、どの商品がよく売れているのか一目瞭然に分かり大変勉強になりました。緊急事態宣言下での景気低迷時にはやはり「信頼のブルー」ということで、定番を中心とした青、紺系統に注文が集中していました。反対にピンクや赤系の好景気時によく出る色味は少なかったです。  大口注文も増えましたが、それにもまして追加の小口が多かったのも、宣言下での販売店の営業自粛が容易に想像できました。それでも毎日、小口が多数出荷されているわけですから、製造業を中心に昨年より回復軌道にあるのではないかと期待しております。また、小口の別注件数が多く、リミットでは初回は四十枚か...

リミットネットワーク Vol.231

  いつもお世話になりありがとうございます。 一、 繰り返される緊急事態宣言  夏を思わせる陽ざしに、早くも日陰が恋しい季節になりました。  リミット本社のすぐ近くにある研修センターも、昨冬にはあれだけ落ち葉拾い繰り返し、寒々とした枝だけでスカスカになった庭園でしたが、今は若葉が生い茂り、藤棚は花で覆われ虫が遊び、すっかり初夏を満喫させてくれます。新芽が生え古い葉が落ちるので落穂拾いも汗だくで大変ですが、土、水、花と生命の力強さを教えてくれます。  時候が良くなると人出が増えます。人出が増えるとコロナ感染が増えます。ワクチン接種が遅れがちな状況で人出が増え密の状態になると、感染者が増加するのはしごく当たり前の状態です。さらにコロナウイルスが変異し、従来のウイルスに比べ感染力が強く、死亡率が高く、再感染が疑われる変異株に進化したとすると、これまで以上の行動規制を払わねばなりません。世界の感染発生数も過去最高を更新してきており、昨年来苦戦が続き、ようやく回復の予兆が見えかけた商売への影響が大変危惧されます。  厳格なロックダウンを集中的に断行しても、一時的には感染者は急激に減少しますが、ロック解除になれば解放感から人々が街にあふれるのは人情。感染者はまた徐々に増加してゆき、同じことの繰り返しとなります。変異株には従来ワクチンは効きにくいといった情報もあり、医薬分野ではやはり感染したとしても重症化しないような治療薬を早期に開発してゆくことが重要なのではないでしょうか。そして我々は、各人ができる感染予防をとにかく徹底しながら、長期のコロナ禍で変わってしまった社会や生活に対応するべく、アフターコロナを見据えた事業変革を進めるしかないと思います。厳しい状況が続きますが、止まない雨はありません。明けない夜はありません。希望をもって果敢に挑戦してゆきましょう。 二、 吾唯足知  前回の宣言解除後から気温もぐんぐん上昇し、夏日となる日も出始めました。この陽気に準じて春夏商戦も昨年の今頃に比べれば多少勢いがあり、出荷荷物も一回りずつ大きくなりました。今月目立ったのは新規別注案件で、二十から三十枚の物件を多数ご注文いただきました。人出が少しずつ増加し、サービス・製造業も回復基調になってきたのかな、と思っておりました矢先の感染者急拡大。「まん延防止等重点措置」では感染を抑えきること...

リミットネットワーク Vol.230

  いつもお世話になりありがとうございます。 一、 春爛漫  桜の花は今を盛りと咲き誇っております。桜の開花宣言も今年は広島県が全国で一番となるなど、ご当地でも早くから春を実感しております。卒業、入学式と、行事ごとが増えて徐々に外出する人も増加し、繁華街には人出を感じるようになりました。ただこれからの時期は黄砂も多く飛来し、空も霞に覆われてまた憂鬱な気分になりそうです。加えて第四波の事も気になります。  密閉・密集・密接の三つの密を避け、手洗い、換気など基本的な対策を続けながら、これまでの日常が戻ってくるまで今しばらく辛抱しましょう。 二、 選択と集中  不安いっぱいで迎えた今月。緊急事態宣言も解除となり、季節も駆け足で進んだおかげか出荷軒数も荷物の厚みも徐々に増え、長らく前年割れが続いておりましたが、ようやく下げ止まりを感じております。ただ、宣言解除後から徐々に感染者が増加してきており、地方でも過去最大の感染者数といった地域もあり、宣言解除が早すぎたのでは、といった世論調査も出ました。非常に難しい舵取りのなか、これからが第四波への助走期間となるのか不安はぬぐえません。  ただこれまでの経験から、新規感染者が増えれば外出は自粛され、景気は後退し、作業服の販売も停滞します。今後地方から東京に変異株感染者が大量に入り込めば、東京で感染爆発となりかねません。引き続きリスク管理を徹底しながら、経営資源の「選択と集中」を断行してゆきます。 三、 新市でのスマートファクトリー戦略  これから本格的な夏商戦を迎えます。定番を中心に在庫は十二分に積んであります。コロナ禍にタイムリーに商品化した制菌加工の新商品も在庫を積みましたが動きがありません。動いているのはこれまでの追加が中心です。やはりコロナウイルスに対抗するワクチン接種が進行しなければ、商況は昨年とほぼ変わらないと思います。不安や不満が錯綜する今の景況感では、新規に作業服をリニューアルするといったケースは極少数で、汚れたとか破れたから追加で数枚購入といったケースしか動きません。  この方向で考えれば、今期は新商品開発に全力を挙げるより、すでに定番在庫は十分すぎるほどあるわけですから、サイズ切れをいかにクイックに生産するかに重点を置くのが正解です。本社機能が新市にリターンし、企画とデジタルで連携し、別注なども短納期で生...

リミットネットワーク Vol.229

  いつもお世話になりありがとうございます。 一、 古きものを脱ぎ捨てよう  春霞のただよう季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。  この時期はスギ花粉に黄砂と憂鬱な時期なのですが、今年はマスク常着のおかげか軽症で済んでおります。振り返ってみればコロナ禍で全国の学校が一斉休校になったのもちょうど一年前です。一年が過ぎまた季節は春本番を迎えます。  東京オリンピック開催の是非やコロナワクチン接種時期など、猶予のない問題にメディアが連日報道合戦です。巷のうわさ話なども混じり情報が錯綜しています。各現場の最前線で活躍されている方々は本当に大変だろうなと同情いたします。繰り返される団体トップの交代劇をみるにつれ、もやもやしたものが心のどこかに引っ掛かります。テレビ・新聞・ネットなど情報を伝える媒体や発信者もどんどん増え、無責任で配慮のない投稿意見も飛び交い、整理できないほどの情報飽和に辟易するときがあります。  こんなコロナ禍でも休日に独り身を自然の中に置き、ただ風や波や木の葉の揺らぎだけに集中すると、固く幾重にも積みかさなったしこりが、一枚一枚剥がれ落ちてゆく爽快感を味わえます。木々も新芽を出し始め、進化するには良い時期です。皆様も先行き不透明なコロナ禍ですが、心休まる日常を一日も早く取り戻されることを心よりお祈りいたします。 二、 リミットの今期の挑戦  新型コロナウイルス感染症の全国的で急速な感染拡大を防止するため、特定の地域に出された緊急事態宣言ももうすぐ期間終了を迎えます。この一年間、世界中で新型コロナウイルスの研究も進み、日本でもワクチン接種がいよいよ始まりました。経済への構造変化も進み、一年前には予想もしなかった社会や個人生活の変化。景気後退と経済の構造変化が同時に起きています。  リミットもこの一年間は業績が悪化する中、縮小均衡という対処療法に終始し、競争力強化策は全く取れませんでした。しかしながら、コロナ禍は多くの企業にチャンスを投げかけてくれています。企業変革の方向性を定め、チャレンジしてゆけば、不透明な経営環境が続いても耐性を高めることができます。  今月からリミットも新しい期首を迎え、構造変化をチャンスととらえ行動を始めます。三年間有効となる新カタログも先般皆様のもとにお届けいたしました。今年はコロナ禍のため、例年開催しておりましたリ...

リミットネットワーク Vol.228

  いつもお世話になりありがとうございます。 一、 風の時代に再始動 梅便りが聞こえる今日この頃、いかがお過ごしですか?  最近聞いた話ですが、占星術によれば二〇二〇年末、「地の時代」が終わりを迎え、新しい「風の時代」が始まるといいます。占星術では火、地、風、水というサイクルが切り替わる節目で、必ず世界で大きな変化が起きると聞きました。以前の地の時代に重視されてきた資産や物など「目に見えるもの」から、本能やセンスなど「目に見えないもの」が重視されるそうです。  今から二二〇年前、火の時代から地の時代へ切り替わった際には産業革命が起きたそうです。今回の移行期はコロナウイルスの登場でしょうか?アフターコロナの時代には、風が読めるリーダーの待望論が出てくることでしょう。今まさに緊急事態宣言下で、なかなか未来の姿が想像できません。東京をはじめ、大都市に進出していた欧米有名店が日本市場から相次いで撤退を始めています。コロナウイルス感染拡大によって、目論んでいたインバウンド需要が一気に消滅したからです。  商業施設からの撤退が増加すれば、商業不動産価値の毀損が進み、先ほどの「目に見えるもの」の価値がどんどん失われてしまいます。我が国の将来見据え、市場がどの方向に向かってゆくのかを感じ取れるセンスを磨かなければと考えています。そういった意味においても、今年度より創業の地に戻り、製販一丸となって再始動することは何かの導きだと感じています。どうぞ皆様、本店移転した新しいリミットを今年もよろしくお願いいたします。 二、 少しずつ回復してきた売上高  年が改まり早一か月。昨年度から続くコロナウイルス禍も第三波の到来により、地域によっては医療崩壊の危険性も高まっております。リミットも昨年は大きく売上を落としました。このような状況の中、今できることに集中すべく、無駄な経費の削減や製品品質向上の教育に明け暮れた一年でした。それでも、昨年師走くらいからワンサイズではありますが出荷袋がひと周りずつ大きくなり、今月も売上減少幅が改善されつつあります。  前にこの通信にも書きましたように、リミットは小口ですので、不況下には他のアパレルより売上が落ちる時期が早く、回復してくる時期も早いのです。元の水準まで戻るにはまだ数年かかると思いますが、今年は昨年より少しでも世の中のお役にたてたら、と思ってお...