リミットネットワーク Vol.230
いつもお世話になりありがとうございます。
一、 春爛漫
桜の花は今を盛りと咲き誇っております。桜の開花宣言も今年は広島県が全国で一番となるなど、ご当地でも早くから春を実感しております。卒業、入学式と、行事ごとが増えて徐々に外出する人も増加し、繁華街には人出を感じるようになりました。ただこれからの時期は黄砂も多く飛来し、空も霞に覆われてまた憂鬱な気分になりそうです。加えて第四波の事も気になります。
密閉・密集・密接の三つの密を避け、手洗い、換気など基本的な対策を続けながら、これまでの日常が戻ってくるまで今しばらく辛抱しましょう。
二、 選択と集中
不安いっぱいで迎えた今月。緊急事態宣言も解除となり、季節も駆け足で進んだおかげか出荷軒数も荷物の厚みも徐々に増え、長らく前年割れが続いておりましたが、ようやく下げ止まりを感じております。ただ、宣言解除後から徐々に感染者が増加してきており、地方でも過去最大の感染者数といった地域もあり、宣言解除が早すぎたのでは、といった世論調査も出ました。非常に難しい舵取りのなか、これからが第四波への助走期間となるのか不安はぬぐえません。
ただこれまでの経験から、新規感染者が増えれば外出は自粛され、景気は後退し、作業服の販売も停滞します。今後地方から東京に変異株感染者が大量に入り込めば、東京で感染爆発となりかねません。引き続きリスク管理を徹底しながら、経営資源の「選択と集中」を断行してゆきます。
三、 新市でのスマートファクトリー戦略
これから本格的な夏商戦を迎えます。定番を中心に在庫は十二分に積んであります。コロナ禍にタイムリーに商品化した制菌加工の新商品も在庫を積みましたが動きがありません。動いているのはこれまでの追加が中心です。やはりコロナウイルスに対抗するワクチン接種が進行しなければ、商況は昨年とほぼ変わらないと思います。不安や不満が錯綜する今の景況感では、新規に作業服をリニューアルするといったケースは極少数で、汚れたとか破れたから追加で数枚購入といったケースしか動きません。
この方向で考えれば、今期は新商品開発に全力を挙げるより、すでに定番在庫は十分すぎるほどあるわけですから、サイズ切れをいかにクイックに生産するかに重点を置くのが正解です。本社機能が新市にリターンし、企画とデジタルで連携し、別注なども短納期で生産できる新市工場のスマートファクトリー化戦略。また、企画と販促を同時進行しながら、リアルタイムで動画配信するマーケティング戦略を実現してまいります。
四、令和の大遷宮
毎月一日の月次祭に参加している備後一宮 吉備津神社は、平安初期の八〇六年に新市宮内の地に草創、以来森厳豊かな境内、荘厳な社殿のもと人々の心のよりどころとなり、今日に至りました。境内には一六四八年 初代福山藩主水野勝成公が備後国総鎮守として再建された国の重要文化財指定の本殿があります。この本殿も長年の風雨により屋根全体の劣化破損が甚だしく、令和元年十一月より本殿保存修理工事事業が実地されております。総事業費は七億円で完成は来年四月の予定です。
備後吉備津神社のお膝元で商売をさせていただいている一員として、来年春の本殿遷座祭が地域繁栄の先駆けとなれと、心から待ち遠しく思っております。これまでの悠久の歴史において、先人たちもいろいろな疫病や災難と闘いながら今日を切り開いてまいりました。来年春の大遷宮には必ず世の安寧が訪れますように、と願っております。
二〇二一年三月三十一日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有 木 宏 治
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