リミットネットワーク Vol.235
いつもお世話になりありがとうございます。
一、 発想を変える
味覚の秋を迎えました。しかしながらついこの間まで、きゅうりや秋刀魚など秋の代名詞だったものがはるか遠くに去った気がする今日この頃、皆様夏バテは秋に出るとも申します。お気をつけください。
今年も秋の長雨が西日本を中心に災害をもたらしました。それでなくともコロナ禍が一層深刻になるなかでの天災続き、今後の秋の豊かな実りが待たれます。国民のワクチン接種は日を追うごとに進んでいますが、新型コロナウイルスはさらに感染力の強力な型に姿を変え、感染者は増加の一途です。「コロナと共生する新しい社会」といいますが、重症者急増の現状を見る限り、私は恐怖心が先に立ち、密にならない以外具体的な方策が思い浮かびません。
ここ広島も三度目の緊急事態宣言下になり、街も昼夜を問わずスッキリしません。今年後半こそはと希望を抱いていただけに、来年もとさらなる落胆が先行します。このままではもがけばもがくほど、気持ちが蟻地獄の巣のように奈落へと落ちてゆくばかりです。気持ちを切り替え、今までできなかったことに着手するくらいの大胆な発想で挑戦を続けるよう、今は自分に言い聞かせています。
二、 世界的な感染の波
梅雨明け後もお盆明けまで長雨が続き、コロナで外出ままならず、ベランダから曇天を恨めしく見上げる日が多かったように思います。終盤になり暑さもぶり返しましたが、鳴く蝉が交代し、夜には虫の音も聞こえるようになりました。夏物出荷も先月までの勢いは無く、会社も静かなものです。昨年比では今月も増ですが、一昨年並みに戻るにはまだまだです。秋冬商戦を前に、はやく涼しくなってくれるのを願うばかりです。またそれにもまして、感染者数の減少を拝むばかりです。経済が回ってゆかないと私たちの商売も上がったりです。広島の東端の片田舎街でも先述したような有様です。東京、大阪ではさらに規模の大きな飲食や宿泊施設の閉店、撤退が続いていると想像に難くありません。景気は景色、雰囲気です。今の状況からはなかなか上昇は期待できないのではないでしょうか。
生産面を考えると、海外の状況も気がかりです。東南アジアのコロナ感染状況も高止まりしており、縫製工場の停止期間への懸念から中国シフトが起きていると聞きました。リミットの福州工場もありがたいことに停止などの措置はなく稼働を続けておりますが、総経理も工員さんの感染を心底危惧している旨のメールをもらいました。中国政府も感染爆発には徹底対処しており、小規模でも感染が出れば、その地区は数週間の移動禁止になります。こういった意味では、日本との対応の差は歴然です。
三、 「はたらく。笑う。 生きる。」とは
私には子供が三人おります。長女は地元就業三年目で同居しております。長男は今年から大阪で就業しており、次男は福岡で学生をしております。このようなご時世で、遠く離れた息子二人のことが気になります。皆様のなかにも同じように離れて暮らす肉親がいらっしゃって、同じように毎日仏壇に手を合わせながらお願いされている方がおられると思います。「親の心子知らず」とはよく言ったもので、今の境遇になるまで私もこんなに親が心配してくれていたのかと、手を合わせることしかできません。子供たちにしたら、いちいち迷惑千万なのでしょうが、目に見えぬ敵なだけに慎重に慎重にと願っています。
今回のリミットカタログのテーマは「はたらく。笑う。 生きる。」です。今から約百年前、スペイン風邪が人類を脅かしました。このスペイン風邪が終息するのに約三年かかったそうです。そして昨年の春、新型コロナウイルスが世界中を大混乱に陥れました。このパンデミックが終息するまで、あなたも私もなんとか生き延びなければなりません。感染した人もしてない人も、重症化している人も回復した人も、とにかく生き続けなければなりません。人は生きているから、はたらくことができます。生きているから、笑うことができるのです。今般のリミットカタログは再来年度まで変わりません。リミットが次の新カタログを発刊するまで、みんなで、生きて、笑って、はたらいて欲しいのです。
二〇二一年八月三十一日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有 木 宏 治
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