LIMIT NETWORK Vol.285

 

 いつもお世話になりありがとうございます。


 春爛漫の時期を迎えました。リミット本社の花壇には、沈丁花、パンジー、スノーポールが咲き、研修センターの桜は満開で賑やかになりました。この桜は私の小学校入学の時、記念植樹した記憶があります。すでに半世紀の老木ですが、私にとっては冬の間に葉が落ちて寒々しく寂寥感が漂っていた庭が、春の雨水を浴び日増しに緑が付き始め、ようやく春を実感する象徴なのです。皆さんにもそれぞれに春を実感した風景や出来事をお持ちだと思います。飛躍の季節を迎え、ますますのご活躍をお祈りしております。


一、 新商品のすべり出しと底堅い定番


 繁忙期に入ってきました。ありがたいことに別注・別寸のご注文が一気に増え、納期をお待たせしているお客様も多いことと思います。今しばらくお待ちください。それにしてもやっと暖かくなってきたと喜んでいたら、すぐに暑い、暑いとこぼすこととなることでしょう。膨らまない男女兼用ファン付きウェア「fun-fan(ファンファン)」も今年はすでに見本が出始めました。着用された皆さんが驚かれるのが、後ろは多少膨らむが前は本当に膨らまないので作業しやすい、といった感想です。マキタのバッテリーとセットで見本がとれるとは知らなかった。ベストは脇から風が抜けて涼しくないと予想していたが、必要な個所に絞って風が集中的に当たるので思った以上に涼しかった。など高評価をたくさんいただいております。最近、モバイル電池火災が急増していることを受け、マキタ製バッテリーのほうに着目して発注下さった方もありました。

 今年度のカタログが届き、新商品の動きもこれまでにない反応が出ています。「スマ・スモ」の上衣については、袖口ドットが調整できるのが良い。背中の仕様でゆとりがあるし、生地の着心地がいい。強い紫外線を考慮したUVカット機能が女性にウケる。パンツは生地が良く伸びるし、女性目線の後ろ高ウエストなどの配慮が良い、など多数ご意見をいただきました。

 新商品は毎週の企画会議にて少しずつ形になって開発された製品ですが、リミットの企画は女性社員のみですから、非常に細かいところまでこだわり抜きます。美は細部に宿るわけです。こういった商品特徴にすぐに気づいていただけるのも着用者である女性です。昔、「着てみてください」をスローガンにしていた時代がありましたが、百聞は一見にしかず、まずは見本をお取り寄せください。

 それでもまだまだ従来の定番スモックの方が動きも良く、春先の肌寒い日が続きましたが、スモックは下に重ね着が出来ますので、スモックの下にタートルネックセーターを着て作業をされる女性が多いです。防寒まで必要な外仕事が少ない女性のため、リミットではゆとりのある定番スモックの需要もまだまだ強いのです。

 今年も酷暑が心配されていますが、イラン攻撃による原油価格高騰懸念からクーラーなどの電気代コスト増も心配されます。fun-fanまで必要ない環境下でのお仕事の場合、夏の定番 制電シャーティングや制電トロピカルが一番涼しく快適なのではと思います。ポロシャツはくたびれると貧相に見えますし、体型を拾いやすいので、お尻の隠れる半袖スモックは通気性からもお勧めです。


二、 泥船に乗った日本


 先ほども触れましたが、アメリカによるイラン戦闘の早期の終結が望まれます。日本はまだ石油備蓄があり、国家備蓄の放出に踏み切りましたが、備蓄の少ない国は大変です。石油由来の原材料はこれからの価格高騰が気になります。物流費、原材料費が上がり始めると、これまでにないコスト増が懸念されます。それでなくてもインフレに転換し、消費者物価も落ち着きを見せ始めた矢先のイラン攻撃。誰がどのような得をするのでしょうか。

 海峡封鎖による打撃はあらゆるモノの高騰に連鎖します。紙おむつやアルミ、鉄筋など思いもよらないものが値上ラッシュです。農家の肥料などにも影響が及び、さらに輪をかけて円安の影響もあり、国内自給率の低い食料品などの輸入コスト増が止まりません。選挙のための人気取り減税などを続ければ、日本円はますます弱くなり、世界中で日本は全く存在感のない国に成り下がってしまいます。日銀もこれ以上借金を増やせば、国際的な評価がガタ落ちするので金利は上げられないでしょう。そしてますます円安が加速し、輸入産業はコスト高から販売価格の上昇。人口減少の日本を飛び出す輸出産業の株価だけがうなぎ上りとなっていきます。我が業界も益々ロットは小さくなり、海外生産による単品大量生産と、国内で一枚、一枚大切に作り高く売る多品種少量生産の企業。究極この二通りが最後に残るのではないでしょうか。

 変化の激しい世界情勢は百年に一度の危機を、数年に一度に変えてしまいました。リミットも生き残る企業に入れるよう、決断を繰り返しながら変革の速度を上げてゆきます。


  二〇二六年三月三十一日
       笑顔着
       リミット株式会社
       代表取締役 有 木 宏 治




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