LIMIT NETWORK Vol.279

 

 いつもお世話になりありがとうございます。

 うだるような暑さが続いておりますが、皆さまお障りなくお過ごしでしょうか。

 暦の上では秋の到来なのですが、最近の天気は何だか梅雨明け直後のような湿度の高い日が続き、季節が一ケ月以上遅れているような感じです。

 こう長期間暑さが蓄積されると、外出するのがおっくうになります。衣服にこもる熱をどうやって排出するかを考えるわけです。寒い場合は服を重ね着すればよいですが、暑い場合は下着まで脱ぐわけにもいかず、外気の影響で高くなった体温をいかに効率よく下げるかということに着目したのがファン付きやペルチェや水冷式などの機能服です。これらをうまく重ね着することで仕事中も暑さをしのぐことが出来るというのは凄いことですね。

 実際、私も弊社のfun-fan(ファンファン)を着て外出しましたが、膨らまないので人目は気になりませんでした。自分で着用してみて一番快適だと思うのは、外出して少し汗をかいた後、ゆるくクーラーの利いた部屋で着用するのが最高でした。そう考えると来年以降も暑くなるでしょうから、外での職場以外にもまだまだ普及してゆくでしょう。未来には着る冷房機を個人個人が着用し、室内など空間を冷やす冷房機は無くなり、地球温暖化にも歯止めがかかるかもしれません。


一、 至極の言葉を求めて


 今月の商況は昨年並みとなり、この暑さのなかでも例年通り秋冬物も動き出しました。販売店にお話を伺うと、今年は納期遅れが多々あり、春に売上になる予定のものが夏にずれ込み、トータルでどうか判断しないと分からないとこぼしておられました。アパレルのカタログ商品でも、一定数販売したら売り切りなのか継続のない商品もあり、先ずはどのくらい継続があるか仕掛在庫を確認してからでないと怖くて注文できないとの事でした。変化の激しい時代なので備蓄在庫のことを考えれば製品寿命が短命になり、新商品との入れ替えサイクルが早くなっているのかもしれません。ただ、そうなると流行り廃りの激しい一般衣料と変わらなくなり、多くの新規参入を許し、競争は激化する一方になります。

 エンドユーザーのこれが着たいと思って頂ける製品づくりを深堀するため、今月は営業が販売店にお願いして、リミット製品の着用企業に同行させていただいております。どのようなご意見をいただいて帰るか、非常に楽しみです。


二、 いざという時のために


 先月末には弊社企画チーフが、和歌山県の白浜のすぐ隣にある田辺市のお客様を訪問させていただいておりました。ちょうどお客様と商談中に、カムチャッカ半島地震の影響で太平洋地域の広範囲に津波警報が発令され、町の防災スピーカーから高台に避難する旨の放送が流れ、JR全線が止まって見ず知らずの土地で行き場のないチーフは町民の流れに従い、高台の避難場所にぞろぞろ向かったそうです。とても暑い日で、ちょうど弊社の膨らまないファン付きユニフォームfun-fan(ファンファン)を持参していたので着用し、暑い避難場所でもしのげたそうです。それよりもファンファンを持っていて助かったのは、連日の出張でスマホも前日フル充電していなかったそうですが、「マキタ製バッテリーのおかげで、何度もフル充電が出来て助かった」と帰ってから報告を受けました。

 知らない土地での緊急避難となると、近くのコンビニの場所も分かりませんし、第一スマホが使えなければどこにも連絡が出来ません。あの時はコンビニも閉まったようで、急遽次のお客様にもキャンセルの連絡を入れ、当日も宿泊になって、本当にマキタのバッテリーが無ければスマホも使えず、八方ふさがりになっていたと話していました。

 南海トラフ地震や富士山噴火のシミュレーション画像が最近よくニュースで流されます。いざという時のため、防災グッズを常備する時、放電率の小さなモバイルバッテリーは必ず準備しておいた方が良いという教訓と、ファン付き制服には暑さをしのぐという価値と、万が一の時のモバイル充電としての価値の二つの使い道があります。こういったことを伝えてゆくのも非常に大事なことではないかと思うのです。



  二〇二五年八月二十九日
       笑顔着
       リミット株式会社
       代表取締役 有 木 宏 治



コメント