LIMIT NETWORK Vol.277

 

 いつもお世話になりありがとうございます。


 空梅雨で、草木も枯れ果てるような暑さにすっかり閉口しております。皆様くれぐれもご自愛のほどを。それにしてもこの暑さには体がついてゆきません。熱中症のことも考え、今月は車で県内のお客様に五五周年の感謝をお伝えに伺いましたが、二層式ファン付きスモック「fun-fan」を実際に着用して実に快適でした。背中よりも胸、脇周りに風を感じ、膨らまないので狭い車内でも運転は快適でした。車内クーラーとの併用ですので運転中は四段階中、最弱の一段階の風量で、しかも前のファスナーを留めず使用しましたが、これだと四〇・五時間連続使用できます。さすが世界のマキタのバッテリー。ビルメンの清掃でよく使われているマキタ製のハンディ掃除機だと、バッテリーとしての互換性もありますので汎用性は抜群です。

 今月十八日の日経MJ新聞に「fun-fan(ファン-ファン)」は掲載されました。実はその日の朝、出勤途中にいつも聴いているRCC中国放送の朝のラジオ番組「本名正憲のおはようラジオ」の数字クイズのコーナーで、Q:「二重構造にしました。こうすることにより太って見えない。福山の会社が作りました。さて何?」と出題され、解答は「ファン付き作業服 fun-fan(ファン ファン)でした」と取り上げていただき、びっくりしながら拝聴しました。それにしても新聞やラジオの力は絶大で、視聴者からの問い合わせも入り、喜びもひとしおです。機械メンテナンス業の着用者からは「従来のファン付きは膨れるので手元の作業が難しかったけど、これなら楽ちん。膨らまないのに涼しいね。」と喜んでいただきました。その他にも訪問修理業や倉庫業、ビニールハウス農業の方たちにも好評でした。

 旅の途中でお客様から多かったのは「値段が高額なので社員全員というわけにはいかない場合や、暑い・寒いは個人の主観なので違和感のない組み合わせはないの?」というご質問です。ご安心ください。暑い方はfun-fanのSL-217を、ファン付きが必要ない方は同デザインのSL-207半袖ジャケットを組み合わせてもらえると統一感ばっちりです。


一、 リミット通信の力


 今年は梅雨明け予測も早そうですが、本格的な暑さの前にfun-fanが入荷して胸をなでおろしております。今月もお陰様で売上は増加しました。国内の小口生産も別注をはじめ、たくさん発注していただきフル稼働しております。この不景気の折、本当にありがたいことです。昨年から続けております五五周年感謝の旅で直接お客様とお話しさせていただき、リミットに対する要望もたくさん聞かせていただきました。できることを一つ一つ形にして、さらに皆様のお役に立てるよう頑張ります。これまでお伺いしてお客様から「リミットは営業マンがいないので、エンドユーザーに提案する商品を相談することが出来ない。」といったお声を多くいただきました。今後は地区別に担当営業を置き、ご面談させていただく機会を増やします。また、そうおっしゃるお客様には、リミットのホームページから代理店向けサイトに入っていただければ、在庫確認だけでなく、職種別の商品提案サービスや組み合わせ提案サービスもございますので、是非ご活用してください、とお伝えしております。ほとんどの方が、知らなかったとおっしゃいます。

 リミットではすでにお客様からの全発注の四割強がネット発注となっています。特に販売代理店専用サイトでは販売店にとって有意義な情報サービスがたくさんあります。今後はAIなども活用した最先端サービスも考えておりますので、是非ご活用ください。

 また、これも度々聞かれるのですが「昔は先代のリミット通信が毎月郵送で届いて、社員全員に回覧していたのに、なんで辞めちゃったの?」と。リミット通信は現在も私が代表就任した二〇〇八年から毎月継続して書かせていただいております。ただ、数年前より月末にメール配信にて全国のお客様にお送りしておりましたので、お気づきにならない方もいらっしゃったかもしれません。「メールは読まないよ。郵便で送ってよ」とおっしゃる社長様をおられましたので、昨年より毎月の請求書に同封しております。今月号は改めてご紹介も兼ね、全件郵送にてお送りさせていただきました。ご一読いただき、今はメール配信を希望していないけど、今後も引き続き読んでやろうと思われた方は、是非この機会にメールアドレスの再登録をさせていただきたいと考えておりますので、宜しくお願いいたします。


二、 変化と進化


 先日、新聞を読んでおりましたら、『「従来、ファッションは外に向けた自己表現。お家ファッションは自分だけのため」だったのですが、最近はボーダレスファッション時代を迎え、パジャマスーツやスーツのような作業服、エコバックになるジャケットやコンビニエンスウェアなど境界があいまいとなり、販売される店舗も本屋など生活用品市場を中心に売上が回復傾向にある。』というような内容が掲載されていました。

 翻って我が業界はどうでしょうか。仕事をする時に着るから作業服だったものが、着たまま街にも出られるようなデザインになり、やはり一般衣料と変わらない流行でデザインが変化するサイクルがどんどん短くなってまいりました。

 私は作業服には安全、安心が第一条件だと思います。その次は、社員揃って着用されるので、内外に向けたメッセージ性や着用者への応援歌でなければならないと思います。特に女性物にはオープンマインド、共感力、やわらかさや思いやりといったものも大事になります。

 変えてゆかなければならないものと、ずっと変わらず継続してゆくもの。変化の激しい昨今。私も三十年も昔からある定番のリニューアルについてずっと頭を悩ませておりましたが、前出の新聞記事を読み、心が決まりました。製品を変化させ進化させ残す。変わらないことの方がリスクと考え、「変化しないために変化する」道を選択しました。


  二〇二五年六月三十日
       笑顔着
       リミット株式会社
       代表取締役 有 木 宏 治




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