LIMIT NETWORK Vol.262
いつもお世話になりありがとうございます。
三寒四温の季節となり朝夕と冷え込む日もありますが、冬の張りつめた空気ではなく寒さの中にも柔らかな気配を感じます。春の到来ももうすぐです。
一、 創業五五周年 記念カタログ発刊
先般、創業五五周年 記念カタログを皆様のお手元にお届けして、リミットの新年が本格的にスタートしました。皆様のご支援、ご愛顧を賜り、ここまでやってこられたことに改めて感謝申し上げます。
カタログに同封いたしました挨拶文でもお伝えいたしましたが、これからリミットが果たすべき使命「今日も安心を着る。まもる。」を企業スローガンに掲げ、リミットの社名文字とロゴマークも刷新し、社員一同、これまで以上にたゆまぬ努力を続けてまいります。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
今般の新総合カタログでは、新たに国内生産のブラックフォーマル制服「リフィン」ブランドも加え、働く現場の「臨場感・既視感」をコンセプトに、地元福山市を中心に様々な業界でご活躍されている企業様のご協力のもと、実際の就業現場で撮影をいたしました。スタジオ撮影では感じることのできない就業現場での緊張感や休憩中のリラックスした和やかな情景は、撮影カメラのレンズにダイレクトに響いてくるものでした。また着用モデルにはドラマや映画で市井の人々を好演される俳優タレント陣を起用し、就業現場で働いておられる従業員の方々と現場での苦労話など聞きながら即席のセリフ付き寸劇を演じ、私など見ていて実際にここの職場の人なの?と感嘆してしまいました。昨今ではホームページやカタログでよく見かける立体画像や置き撮り写真が多用されておりますが、やはりユニフォームは職場で働く人が着用してなんぼのもんだと改めて気づかされました。
二、 値上げ前の受注状況
来月からの値上げを前に九年前の値上げ時同様、今月は前倒し注文が多いと覚悟していたのですが、この度も今月最終週に入ってから一気に注文が入りました。四週目まではあまり動きが無かったので心配しました。もともと二月は閑散期で小康状態ではあるのですが値上げ前ですのでさすがに気になり、販売店にお電話で状況をお伺いすることにいたしました。
あるお客様がおっしゃるには、やはり時期的には小康状態で、エンドユーザーも昨今の賃上げ報道に頭を痛めている状況の中、制服にまで頭が回らない状況にある。昨年十月にリミットの値上依頼はもらっていたので、ユーザーには事前に伝えて今月、前倒し注文は出した。ただ、モノによっては三度目の値上依頼がきているアパレルもあるので、エンドユーザー自体が値段に対してナーバスになっているのでとの事でした。
エンドユーザーも今の為替を観て安くならないのは分かっているそうで、どのユーザーもここ数年の価格上昇で値段が落ち着くのを待っている。落ち着いた時点で、この値段ならもう少し見栄えのいいものに替えるかなど、従来の制服からの交換が出てくるので、余計に販売店としても在庫は積みたくない傾向が出ているそうです。
また、一昨年、昨年と価格改定が続き、一昨年の初回値上げ時はエンドユーザーもある程度前倒しで在庫を持ったが、コロナ禍などの影響もありその在庫がはけてないので前倒し注文が減るのは分かる。せっかく雇用して制服を貸与してもすぐに辞めるので、貸与の時期をずらすとか自己負担で購入してもらうといったエンドユーザーが増えてきた。そうなると小口配送の負担が大きいので、リミットの直送はとても助かる、といった声もありました。
特値商品が昨年は期中に値上げが多かったようで、カタログ価格が変わらないのでエンドユーザーには特値のままで継続するしかなく、販売店がかぶらなければならない。アパレルの営業マンには他の商品での特値に変更交渉をするが、昔の野武士のような力のある営業マンが少なくなり、情報伝達だけの営業マンではまず無理なようです。特値が出る理由は多々あるが、結局大量に作ったものがあるからで、アパレルの在庫表をみても大量に在庫がある。特価なので飛びついて販売していると在庫が減少した時点で廃番になるので、こっちも慎重にならざるを得ない、といったご苦労もあるようです。
その点、リミットは客先によって得値が無いので高いが、どのお客にも平等で交渉もできない。そこがおたくの強みだよ、とおっしゃる販売店もいらっしゃいます。
色々お話をお伺いしましたが、「四月以降暑くなり始めてから動きが出るのを待つしかない。これまでの経験では全く予測がつかない。」という言葉が一番印象に残りました。
二〇二四年二月二十九日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有 木 宏 治
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