投稿

11月, 2020の投稿を表示しています

リミットネットワーク Vol.227

  今年も大変お世話になりありがとうございました。 一、 ウイルスの挑戦  冬枯れの季節を迎えました。早いもので今年も最後のリミット通信となりました。 欧米に続き日本の新型コロナ感染は第三波をむかえ、経済の本格的な再開は難しい状況になりつつあります。今年初めにはこのような年になると、誰が予測できたでしょうか?  しかしながら二十世紀後半以降、人間社会に新しいウイルスが次々と出現している現実があります。「エマージングウイルス」と呼ばれているそうで、天然痘の根絶以降もエイズをはじめとした、これまでになかった感染症が次々と人類に襲い掛かってきました。高い致死率や激しい症状などから、このエマージングウイルスによる感染症は世界に衝撃を与えました。ラッサ熱、エボラ出血熱、ハンタウイルス病など、これまでにも様々な伝染病が感染拡大を繰り返してまいりました。コロナウイルスのグループからは、二千年以降に三度もエマージングウイルスが出現しています。「SARS」や「MERS」、そして今回の「COVID-19」のウイルスです。  エマージングウイルスは、様々な野生動物から繰り返し現れます。人間がその生息分布を広げ、自然を破壊し大規模開発を続けたせいで、野生動物との距離が近くなり、野生動物が保有するウイルスとも共生する必要性が出てきたのです。日本でも近年、里山崩壊が問題となり、市街地に野生のサルやイノシシが出てきて問題視されています。人間の都合で野生動物を一所に集め家畜化した結果、鳥インフルエンザなどの感染も拡大しています。  新型コロナウイルス感染の問題は、これから人類がウイルスとの共生の道をどう探ってゆくかという自然界からの挑戦でもあるわけです。 二、 三十五年ぶりに創業の地で再出発  コロナ禍でいつもの秋冬繁忙期の忙しさもなく過ぎた先月が終わり、十一月は防寒物の無いリミットでは本格的な閑散期となる時期ですが、今月は小春日和も多く、ロットは小さいながらも細く長く秋冬物の出荷が続いております。現在もコロナ禍対策として、日々の業務は皆様にはご不便のかからないように、社員を交代制でまわしております。予定としては来春までは続ける予定です。新型コロナの影響がいつまで続くか分からない現状としましてはいたしかたないと考えております。  そんな中でも今月中旬には二日間の日程でユニウェアの来年度新カ...