リミットネットワーク Vol.226

 


 いつもお世話になりありがとうございます。


一、残り少ない今年に思いを馳せ


 秋も深まり、日が短くなってまいりました。世界中で新型コロナウイルス感染が激増していますが、季節や時間はいつもどおり流れ、木々は色づき稲穂は金色に実りました。今年もあと残すところ二か月となり、例年ですと秋の繁忙期も終盤をむかえ、そろそろ年末年始のことがふいっと頭を過ぎる頃ですが、今回はこの状況が来年以降いつまで続くのだろうかと不安のほうが先に浮かびます。

 景気は戦後最悪となり、感染拡大防止と経済回復の両立を模索し続けた一年となりました。東京オリンピック開催などの世界的祭典から、身近な冠婚葬祭などの儀礼文化などが中止・延期され、これまでの日常が大きく変化した年になりました。残された月日で自分なりに総括し、新しい年に向けて何をどうしてゆけば良いのか、混乱した頭をスッキリさせて今一度整理しなくてはと考えているところです。


二、一枚の荷物に感謝を


今月に入り、残暑も終わり朝晩と肌寒くなりはじめ、長袖商品がようやく動き始めました。今秋はコロナ禍のなか、定番マタニティー商品の動きが検討しております。定番在庫のマタニティー商品がなかなか無いようで、販売も順調に伸びております。しかし逆から見ればコロナ不況のなか、産前休暇を出来るだけ取得せず働いておられる女性従業員さんがいらっしゃるのでは、ということも想像もできます。毎日のように廃業・倒産・リストラなどのニュースが聞かれます。なんとかはやく、このコロナ禍が過ぎ去ってくれればと祈るよりほかありません。

 中旬以降も見本注文が日に日に多くなり、日々寒さが増すごとに定番品もまとまって動き始めました。ただ日によって注文数のばらつきが大きく、配送部門では前日は忙しかったが今日は暇だと、当日注文の増減が激しい月となりました。荷組みした出荷荷物を見てみても、単品番のみで複数品番が混合されるような物件は例年に比べやはり少なかったように感じました。ただ後半には大口注文も増えてきました。出荷当日に追加注文を受け、合荷にするケースも今年は少なく、やはりまだまだコロナ不況からの脱却には至っていない状況です。

 先月売上では販売軒数は昨年並みで、客単価を大きく落としていました。今月は分析の結果、先月とは逆で販売軒数が少なく、客単価は昨年並みでした。昨年十月は消費税が上がり、大口注文は前月で終わっていたため、少しの大口物件でこのような結果が出たのだと思います。それでも戦後最大不況のなか、毎日このようにご注文を頂けることに感謝しなければなりません。

 近隣にはモンスラ会社や婦人向けアパレル会社さんが軒を連ねるご当地ですが、予想以上に一般アパレルは厳しく、日々来られる集荷トラックの荷台に荷物は少なく、リミットに来られる集荷時間も昨年に比べ早くなっています。仕事をされるうえで必ず必要な作業服ですから、どうしても交換が必要なら追加注文を頂くことが出来ます。毎日の一枚、一枚の荷物に感謝しながら、今日も配送センターでは出荷袋に商品を詰めております。販売店の皆様、この大不況のなか本当にありがとうございます。


三、リミット総合カタログ vol.五十一


 来春発刊のユニウェア新カタログ製作も大詰めを迎え、企画はてんやわんやの忙しさです。商品カタログはあくまで販売における価値訴求の手段でしかありません。しっかり商品写真や価格、生地混率、サイズなどのスペックが掲載されていることが重要です。しかしそれ以上に、通信販売形態でお客様との唯一の接点であるリミットのカタログは、我が社のミッション・ビジョン・バリューに沿った形で制作されなければなりません。

 次号のカタログは年度によるカタログ製作のスタイルを止め、リミット誕生五十一年目の再出発記念号として「三年間廃番を出さず、価格も変えずの方針で、更なる市場細分化にともなうマーケットイン戦略を踏襲する」というリミット中期的戦略方針に沿って制作しております。こういった大変革時代だからこそ、信頼と実績、多様なニーズ対応など、ユニウェアの価値を明確化し再訴求することで、エンドユーザー購入の動機づけに繋げる、が次回カタログのねらいです。

 これまで以上に使いやすく、分かりやすいカタログになっております。皆様のお役にたてるよう自信を持って発刊しますので、是非期待して待っていてください。



  二〇二〇年十月三十日

       笑顔着
       リミット株式会社
       代表取締役 有 木 宏 治

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