リミットネットワーク Vol.224
いつもお世話になりありがとうございます。
一、大変革時代
立秋とは名ばかりの暑さがつづいておりますがマスクや換気もしなくてはならず、今年の夏は例年以上に暑さが身にしみます。貴社におかれましても大変なご苦労をされておられることと案じております。
戦後最悪の不況をもたらしつつある新型コロナウイルスは、世界経済に劇的な構造変化を迫ってきました。感染症の拡大とグローバリゼーションは表裏一体であり、今後も様々な感染症に悩まされ続けるかと考えると、元の世界が戻ってくることはありません。感染症に脆弱な「都市の集中」から「地方への分散」への転換が進み、リモート社会が定着し、産業構造が劇的に変わります。各国は分断し格差社会が拡大、自国中心主義は反グローバリズムを生み激しい気候変動など様々なリスクと重なり、現状のグローバルサプライチェーンは再編するでしょう。
このままでは米中対立は資本主義と共産主義の覇権争いとして先鋭化し、ますます激化してゆきます。安倍首相の突然の辞意表明を受け、今後の世界における日本の立位置はどうなってゆくのか。ポストコロナ時代は全く先が読めません。
二、リミットのリノベーション
今月は静寂の月でした。閑散期とはいえ、ここまでFAXが鳴らないかと厭きれてしまいました。これから繁忙期にはいるわけですが、終息しつつあるコロナ感染を受け、果たして商戦は盛り上げってゆくのか一抹の不安を覚えます。
ただ、リミットとしてはやるべきことをやるだけですので、ポストコロナ時代の到来を見据えてのいろいろな準備に精を出しております。企画は新商品作成と新カタログ作成。システム部門は来年度投入予定の新システムサーバーの仕様決定やプログラムづくり。縫製部門は各工場別に縫製レベル向上を目指した研修。それぞれの部門で、この自由な就業時間を最大限有効活用しています。
また、来年の本社移転準備も着々と進んでおり、来月から新市創造センター二階には業者が入りリノベーションも本格的にスタートします。来年度は本社管理部門と製造・配送部門すべてが新市創造センター内に集結します。これまでより納期を短く、一日でも早くお客様のところに商品をお届けできる体制が整います。
三、新時代のモデルとは?
コロナ禍の終息が見通せないまま時間だけが経過します。この間にも倒産・廃業・解散が急速に増加しています。今年前半は前年比二割増、後半はさらに悪化する可能性もあるそうです。
リミットは三十五年前、新市から福山駅前の日本生命ビルに本社移転し、営業マンを置かず、カタログ・インターネットによる通信販売に企業形態を変革し営業を続けてきました。これからのポストコロナ時代に合った産業構造とはどのような形態なのか。発想の転換が必要です。
世界中どこにいても繋がって仕事が出来る時代は到来しています。リモート時代の到来を受け、新たな具体的施策はまだ思いつきません。しかしこれまでのリミット哲学を解読してゆくことが、不確実な世界での心の拠所となり、全社的な行動に踏み切ることのできるただ一つの方法だと考えています。
二〇二〇年八月三十一日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有 木 宏 治
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