2016年 1月号
一、心引き締め、まだ見ぬ未来へ
今年もよろしくお願いいたします。皆さまはどのような新年を迎えられましたか?
リミットは、一月四日新市町で、恒例の新年互礼会を開きました。出雲工場と新市工場に昨年入社した新人八名も加わり、皆で備後吉備津神社に参拝しました。その後、これも恒例になっている「今年の目標」を、年頭挨拶時に発表しました。いよいよ、新しい一年がスタートです。
昨年度掲げた目標「自立型の組織」と「技術力向上」が目に見えて前進しましたので、今年度の目標はさらに一歩進めて、「一人一人が、まだ見ぬ将来について、リスクを自覚しながら、積極的にかかわっていくこと」を全社員に望みました。経営環境や産業構造の変化にただ身を置いているのは、受け身で主体的ではありません。そのようなやり方は、問題点や困難に目を背け、結局、楽な方に逃げているのです。最終的には淘汰されてゆくことでしょう。自ら安定した環境を破壊して不安定な環境を造り、再度安定した状況を構築する努力を繰り返すことができる人のみが、もう一段の高みに上がってゆくのです。先が見えないからと未来に不安を持つのではなく、次世代のビジネスを創ってゆくのは自分たちだという気概を持って、この一年をスタートしてほしい、と話をしました。
今年も、より多くのお客さまのご期待に応えられるリミットであるよう、気持ちを引き締めて頑張ります。
二、理念と技術の伝承へ努力
昨年は皆さまに値上げのお願いをしました。一方、納期のご迷惑をかけぬよう、国内・海外工場の増産を実行しました。今月は決算月で、その結果がでています。販売の方は計画通りに増えず、販売点数は微減、在庫は微増という結果になりました。
今年は出雲工場の生産能力を徐々に増やしながら、お客様の求める製品開発に全力を挙げます。販売においては昨年、女子作業服のユニウェアブランドは微減いたしましたが、高級婦人服のユニウェアブランドは二桁増でした。この流れで引き続き、新市工場は、マザー工場として不動の地位を築きます。
企画部門では、来月十八日の「二〇一六 リミット総合カタログ」発刊を前に、今、大詰めの作業が急ピッチで進行しています。今年の総合カタログも、これからのサービス業において、新たに求められるユニフォームを中心に、あらゆる職場で活躍し始めた女性たちを応援する作業服が満載です。
生産、企画の両部門がこれまで培ってきた、モノづくりの理念と高品質商品を生産する技術を、海外も含めた全工場に伝承する取り組みを続けます。
三、「グリーンメンテナンス」をキーワードに
今年の新商品のキーワードは「グリーンメンテナンス」です。これは、国土交通省が発表したある調査結果を出発点としています。その調査は、増加する「都市での特殊緑化」がテーマでした。内容は、「屋上緑化や壁面緑化は、都市におけるヒートアイランド現象の緩和、美しく潤いのある都市空間の形成、都市の低炭素化等の観点から、全国的に取り組みが進められています。国土交通省では、平成二十五年における全国の屋上・壁面緑化の施工実績について、全国の施工企業等にアンケート調査を行いました。本調査結果は、すべての施工実績を捕捉したものではありませんが、概ねの傾向をとらえる上で、参考になるものと考えております」というものでした。
そこで、実際にそういった職場で働いておられる女性を取材し、それをベースにして新しい商品を作りました。今後も女性の社会進出はより一層増大するのは明らかです。「新たな職場に、新たなユニウェアを」の意気込みで、今後もよりよい新商品開発を続けます。
四、不確実な時代に飲み込まれない
年が明け、早くも一ヶ月が過ぎようとしています。この短い間に、世界のいたるところで、様々な問題が噴出しました。資源価格の暴落に始まり、中国景気の減速、金融市場の混乱、北朝鮮の水爆実験、中東情勢の混乱などなど、挙げればきりがありません。
これらの出来事を日経新聞の「今年の所感」では、誰も正確に予想できていません。株価や為替に関しては大きく外れました。このことからも解るように、政治経済の将来は極めて不確実で、誰も正確には把握できないのです。予想はあくまで予想であり、こうあって欲しいという予想する人の期待値が込められています。それらを参考にすることはできますが、その予想に流され飲み込まれてはならない、ということはよく理解できます。
今年一年に、やりたいことが多すぎて整理できず、文章としてうまくまとまりません。とにもかくにも、今年も一年がんばります。
働く女性のためのリミットを、どうぞよろしくお願いいたします。
二〇一六年一月二十五日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有木宏治
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