2015年 7月号



 一、スーパークールビズが必要


 いつもお世話になりありがとうございます。

 梅雨の長雨と蒸し暑さに追い討ちをかけるように、台風十一号が中国地方を縦断してゆきました。台風一過、梅雨も明け、すっかり夏空です。拙宅前の街路樹では、蝉の合唱が始まりました。

 全国各地でのきなみ最高気温の記録が更新されたと、ニュースが伝えています。地球はどこまで暑くなってゆくのか恐ろしくなります。クールビズというスタイルは定着いたしましたが、更なるスーパークールビズを考案しなければならなくなるのでしょうか?


 二、ビルメン向け新製品に人気


 今月は、先月同様梅雨空がつづき、中旬まで夏物の受注件数が芳しくありませんでした。一件当たりの荷物も少なめでした。半月ほど夏物の積込が遅れていましたので、不調のときに夏物製品の棚がようやく満杯になりました。その様子を眺め、思わずため息が漏れました。それでも梅雨明けの二十日以降、一気に夏物が動き始め、今月もなんとか前年に追いつきそうです。

ここにきて、ビルメンテナンス向け新商品に、人気が集まっています。ブルーとピンクのストライプが爽やかなデザインです。国内だけではなく、外国からのお客様も確実に増えております。観光客の視線を意識した、観光・公共施設などでの清掃業向けを狙ってご提案しております。世の中の流れと連動して大変よかったと感じております。

 新国立競技場建設を巡っては、最終結論が右往左往しましたが、せっかくのオリンピック機運を損なわないようにしてほしいものだと思います。新幹線車両清掃のような見せるメンテナンスは、海外からの旅行者に大変アピールします。そのときにスタッフが着ている素敵なユニフォームは重要なアイテムです。


 三、生産力増強、日中で


 現在、来春夏製品の更なる増産体制確立に取り組んでいます。今月も新市・出雲両工場に新人が入社しました。一人前になるまでには時間もかかりますが、国内クイック生産のスピード強化の戦力となることを目指します。企画担当者のいる本社と新市工場や出雲工場の間で更なる情報交流を推進するため、今月、スカイプを利用し、スマートフォンを端末にしたテレビ会議を実行に移しました。なかなか動画も綺麗で、縫糸までしっかり確認できます。受注即日出荷率向上のためには、中国工場の生産能力増強と、何を・いくら・いつまでに備蓄しておくか、という生産計画の的中率向上が欠かせません。

 中国での生産については、現地のスタッフと直接議論します。今月二十六日より四日間の日程で中国福州工場で今後の増産計画について話し合います。急激な中国経済の低迷についても具体的な市況動向をうかがいつつ、次世代の連携についても意見交換してまいります。


 四、ウェブを充実。展示会以上の情報量


 今月十三日の週にはユニフォームの三備フェアが開催されました。昔に比べると、当地に全国各地から一斉に集結されることは激減しました。メーカー各社がそれぞれの地元で展示会を開催されるようになったからです。それでもこの期間は、街を歩けば業界の方をお見かけする機会がとても多くなります。

 リミットは、今年も展示会を開催しませんでした。しかし、他社様を訪問された方が突然にお寄りになることがあります。今回は事前に連絡を頂き、あるお客様が新市工場に来られました。新市工場では生地裁断から縫製、加工、プレスまでの一連の流れと、配送デリバリーの流れを一度にご覧いただけます。そのプロセスを流れに沿ってご説明申し上げたところ、「勉強になった」とうれしいお言葉を頂けました。そしてなにより、多品種少量生産に特化した「リミットの強み」を、私たち自身が改めて確認させられたことは意義がありました。

 また、配送センターについては、「いつも自分に必要な品番のインターネット在庫情報しか見ていないが、実際、こうして棚に綺麗に積まれた商品を目の当たりにしてみると、すごい数の在庫数でビックリした」「毎日の配送業務を、一名だけで納品書管理からピックアップ、箱・袋詰めまでこなしているの!」と驚嘆していただきました。リミットは中国からコンテナで入庫した製品は、すぐに箱から製品棚に並べますので、二階建ての配送センターの棚は横列がAからZまでの二十六列、縦列は二十列にもなります。文章で説明することは、とてもできかねていました。そこで、展示会以上の情報量でその模様を次回リミットホームページに動画でアップします。百聞は一見にしかず、是非ご覧下さい。


 五、先代社長の情報論に学ぶ


 この度、お客様にリミットにお越しいただいたことで、先代のある言葉を思い出しました。それは、「情報はわざわざこちらに来ていただいてお渡しするものではない。こちらからお客様に発信してゆくことが最も大事なのだ」というものです。リミットが展示会を開催しなくなったのは、これ以降のことです。

 リミットでは当たり前のことでも、業界では非常識なことは数多くあります。それを批判することも肯定することも簡単です。重要なのは、業界全体で常にエンドユーザーを向いて日々変革してゆかなければ、いくら最先端のシステムであろうが、すぐに廃墟と化してしまうという事実です。お客様に教えていただいたことをヒントに、リミットの日常業務などを分かりやすく動画アップします。全力で情報発信してまいります。ホームページを開いていただければ、まるでリミットに訪問していただいているかのように、すべて把握していただけるでしょう。



  二〇一五年七月二十五日

       笑顔着
       リミット株式会社
       代表取締役 有木宏治

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