2015年 6月号
一、梅雨、残したい原風景
いつもお世話になりありがとうございます。
南北に長い日本列島、沖縄ではすでに梅雨が明けました。しかし、こちらでは、梅雨は真っ盛りです。我が家に近い田んぼは、幼い稲を揺らす風のメロディーが、豊かに張られた水面にリズミカルな波紋を描いていきます。農家の方々は、これから実りの秋を迎えるまで、いろいろな試練に耐え、順調に育ってくれることを願うばかりではないでしょうか。
一方、梅雨前線が九州南部に停滞し、豪雨被害をもたらしています。日本各地の火山活動も活発化してきているようで、今後の気象状況によっては二次被害などが懸念されます。それも自然の営みの結果でしょうが、豊かな農業に代表される素晴らしい日本の原風景は後世に残しておきたいものですね。
二、気になる夏物商戦
六月の受注状況は、初旬はまだ勢いがありましたが、梅雨入りとともに勢いを失っていきました。販売分析では、販売価格の低い定番品が中心で、付加価値の高い高額商品は低調な動きになっています。昨年も四月までは好調だったのですが、五、六月が低調で、七、八月が少し盛り返しました。一回当たりの注文も、小口化しており、下旬に大口の出荷がありましたので、販売枚数もなんとか昨年に追いつきました。
これから本格的な暑さを迎える七月以降、夏物の動きが気になるところです。
三、データ分析、高品質の製品情報発信
通常では、来月より閑散期に入ります。この時期に、次に向けての種まきができるかどうかが、リミットの将来を決めます。そこでまず、生産計画・販売部門では、徹底的に今春夏物の販売データを分析します。それを来期の生産計画に反映し、受注即日出荷率の向上を図ります。次に、総合企画部門です。すでに来季カタログ製作が始まっています。モデル選考、ロケ撮影・スタジオ撮影などのスケジュールがどんどん決まってまいりました。紙媒体のカタログだけではなく、商品動画の制作も進めております。これは、エンドユーザーに更に直感的に商品の特徴をお伝するのに有益です。
更に現在リミット企画室では、女性ユニホームとして完成された製品のデザインや機能特徴の訴求を越えた情報発信に取り組んでいます。生地メーカーのご協力も頂き、使用生地の物性検査の様子や、実際に生地のヒッカケや裂け試験の様子など、製造現場に材料が来るまでそしてデザイン、縫製などすべての生産工程をエンドユーザーにもわかりやすい内容に編集して、ホームページでご紹介しようと考えています。
一般消費者の商品購買行動は、スマホの登場や配送インフラの整備で劇的に変わりました。検索サイトの利用も、いままでの文字情報から、より感覚的に伝わりやすい画像・動画検索に移行しつつあります。企画部門が新商品を開発したら、その特徴をできるだけわかりやすくお伝えする方法は、質量ともどんどん進化してきております。大量の情報が溢れかえるこの時代には、良い製品を作るだけではなく、質の高い価値情報を誰に、どのような方法でお伝えするのか、といったことも非常に重要な課題になってまいりました。リミットの取り組みは永遠に続きます。
今まで大変お世話になりありがとうございました。
父であり、リミット㈱の会長を務めておりました 有木伸宏(享年八十六歳)儀 は、三月末より入院療養中でございましたが、五月二十七日に永眠いたしました。
故人の希望により、葬儀を五月三十日に、近親者のみにて滞りなく相済ませました。
早速お知らせすべきところ、ご報告が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。
ここに謹んでご通知申し上げますとともに、生前中賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。
なお誠に勝手ながら、御香典・ご供花などのお心遣いは固くご辞退申し上げます。
二〇一五年六月二十五日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有木宏治
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