2012年 3月号
一、祈りから新たな国へ挑戦
いつもお世話になりありがとうございます。
「一年とはこんなにも早く過ぎ行くのか」と痛感した三月。東日本大地震の発生から一年がたちました。静養が必要な天皇陛下も、三月十一日執り行われました追悼式に出席され、被災者を追悼しました。近所のとある商業施設で買い物をしていた私は、地震発生同時刻、館内放送とともに犠牲者のために黙祷して、ご冥福を祈りながら考えておりました。この一年間、被災者はどのような思いで過ごされてきたのか。そして、私はどうであったのか、と。
逃れようがなかった天災としての地震と津波からの復興については、いろいろなメディアを通して徐々に朗報が聞こえてきております。しかしながら、人災と判断せざるをえない原発事故を終息させ、人びとの暮らしを復興するという当り前の事柄については何も見えません。従って、日本の未来を描く構想が見えないのです。より豊かになるため磨いてきた技術を過信した結果、引き起こされた問題ならば、今度は時間をかけても原点に回帰し、考え直す必要があるのかもしれません。我々は真の意味で、安全が担保される新たな国づくりにこれから挑戦してゆかねばなりません。
二、小口注文にさらなる対応力
三月に入り、日々の受注が徐々に増えてまいりました。
先月のネットにも書きましたが、二月の大幅売上増が、三月からの値上げの前倒しかどうかが気になっておりました。ここ数年で値上げという経験をしていれば、ある程度予想ができたのでしょうが、十七年ぶりのことですので、月初めは不安でしようがありませんでした。
ところが、日々順調な受注で、昨年同月比では販売実績枚数でアップすることができましたので、心配は杞憂に終わりました。リミットの場合、販売店の皆様が予定される大口物件を値上げ前に在庫で持っておくというよりも、小口の注文が入ればその都度リミットに発注する、といったケースで弊社をご活用されている方が多いのでしょう。海外自社工場での生産が計画通りになり、製品在庫も予定通り配送センターに入りますので、昨年と比較して受注日即納率も大幅に向上いたしました。これで販売店からの要望には、さらにお答えできると思います。
三、有効なWEBカタログでのビジネス
東京の平均世帯人数が二人を切り、一・九人になったと聞きました。孤立死や孤独死が日常的になる社会が、すぐそこまでやってきているのではないでしょうか?かつて日本ではよく見られた「向こう三軒両隣はあいみたがい」という、相互扶助の対人関係はどこへいったのでしょうか。日本のあらゆる組織の許容量も、同じように萎縮していっているような感覚を持ちます。ユニフォーム業界では、企業内の大きな職場集団が、小さな組織に無数に分裂しかつ絶対数が小さくなり、購入数がどんどん細かくなっています。営業や納品に動くだけでも以前とは格段の単位あたりのコスト増になります。
しかし反対に、個人が社会や他多数の人々とコミュニケーションがとれるツールは、スマートフォンやiパッドなどどんどん小型化、高速化し、いつでもどこにいても相互の接続が可能な時代がやってきました。それを象徴するように弊社のWEBカタログも、販売店の皆様だけでなく、個人や各種団体組織など様々なルートから、携帯デジタルツールを使ってのご利用が最近急に増えてきております。つまり、個別化することとコストの矛盾を感じない状況が存在するということです。
そうした時代認識をもつと、商品使用の提案、価値訴求、ワーキングスタイルの提案次第で、未来のお客様は、無限に広がります。時間や場所といった概念を取り払い、瞬時に世界の人たちと価値観を共有できる可能性が膨らみます。
リミットは、このような時代を待っていました。リミットWEBサイトでは、実際にいろいろな携帯モバイルから、どうやってWEBカタログを利用できるかを、詳しい動画にて説明しております
実際に、WEB注文も大幅に増加し、お客様サービスセンターではデータ分析業務や販促DM作成など業務の幅がでて、合理化が進みました。この取り組みの一環として、先月ネットにDM「薬剤師さんの服」シリーズを同封いたしました。思いのほか販売店の皆様からも反響が多く、提案書の作成やDMの追加依頼もありました。その中には成約した物件も何軒かあります。
まだまだ市場には閉塞感が残っておりますが、皆様の営業の後方支援として、リミットはDM、WEBを駆使して参ります。是非一度ごらんいただき、ご活用下さい。そして要望などございましたらぜひ、お客様サービスセンターへお申し付けください。
二〇一二年三月二十五日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有木宏治
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