2011年 9月号
一、自然の猛威を前にして
いつもお世話になりありがとうございます。
今月はたて続けに台風が到来し、特に紀伊半島を中心に、土砂災害など多大な被害が出ました。被害に遭われた皆さまには、心からお見舞いを申し上げます。
本格的な台風の季節はこれからです。新たに発生する台風とその進路も気になります。東北大震災から半年、これほど自然の猛威を思い知らされた年はありません。自然災害から多くのことを学び取り、そのリスク回避のシステムをしっかり構築していかなければ、私達は絶望を繰り返すばかりとなってしまいます。予期せぬことがこうも降って沸くこの世には、想定外という言葉はもう通用しません。猛威を振るう自然を前に、これからは、何事も自らの準備如何にかかっていると認識するのがよいと思う昨今です。
二、新カタログの制作が始まる。
九月に入り、いよいよ秋冬商戦が始まりました。月初めは朝晩めっきりと涼しくなり、順調に推移しました。中旬から日中の残暑がぶり返し、注文が失速する場面もありましたが、終盤になり盛り返してきました。今シーズンは、生産計画は順調に推移し、昨年よりもシーズン前に潤沢に製品を積めたことが功を奏しています。加えて、秋冬商戦は二月までと期間が長いので、生産計画も春夏シーズンのように胃が痛むほど神経質にはならなくてよいので、精神的なゆとりに繋がります。
企画のほうでは来年に向けての新カタログ作成が本格的に始まりました。通信販売のリミットにとっては将来を左右する重要なファクターとなるカタログだけに、すでにスタートしているカタログ制作会議では白熱した議論が飛び交います。昨年リミットグループは、「全国カタログ・ポスター展」のカタログ通販部門で銀賞を初受賞しました。昨年の作品に負けないよう、エンドユーザーに分かりやすいカタログを目指して奮闘しております。
つい先般も秋冬商戦を前に、年間カタログの追加希望を皆様におたずねし、順次発送を終えたところです。リミットでは、春の年間カタログ発刊と同時に全国発送をし、秋冬に同カタログを再度発送しております。部数割りはお客様サービスセンターが売上額や伸び率などを参考にして割振りますが、毎年、春の発送で秋冬に残す部数や、販売店ごとの部数割りに頭を悩ませております。商売の種になるカタログとはいえ、広告宣伝費は無限ではありません。大変申し訳ないことですが、ご希望の追加部数にお応えできない場合もあります。そこでリミットでは販売訴求ツールを新たに導入いたしました。紙媒体のカタログに加えて、弊社ウェブサイト上で電子化された「WEBカタログ」を掲載しております。ぜひこの「WEBカタログ」も併せてご活用いただければと考えております。
カタログに込めたリミットの思いを販売店の皆さまに共有していただき、ともにエンドユーザーの皆さまに笑顔で働く歓びを伝えるツールとして、カタログを活用して頂ければ幸いです。
三、さらに合理的な経営のシステムを
今月は八年ぶりに税務調査がありました。私も会社代表となり初めての税務調査で、いささか気負う部分がありましたが、グループ会社四社すべてを、調査開始から四日目で立会調査が終了いたしました。これも長年に渡り、経営のスピード化のために構築されたシステムにより、税務官から依頼される資料がすぐさま提出できたことに他なりません。各月の試算表も翌月三営業日目には必ずでき上がっております。
経営のスピード化の裏には、具体的には、常に「二人でやっていることを一人でできないか?」という問題意識を基本に、合理化のための、リミット独自の終わりのないシステム開発がありました。現在、本社の日本生命ビルには管理部門だけが入居しております。グループ会社四社すべての運営・管理を、お客様サービスセンター・企画・システム開発・生産計画・財務の五部門を、総勢八名で遂行しております。
縫製は、いまだに労働集約型の生産部門で、機械は自動で服を作ってはくれません。増産のためには最終的には人材の補充が必要になります。反対に管理部門は、処理スピードの速くなったハードを入れ替えながら、各人の経験値を上げることで合理化が可能です。より高度に、よりスピーディに業務を遂行してきた結果、今のカタチになりました。
しかし、まだまだリミットは進化の途中過程です。これからも様々な機器、媒体が世界をより近くに、よりおもしろく進化させます。リミットもお客様により早く、より身近に、様々なソリューションを提供できるよう、これからも変革して参ります。
二〇一一年九月二十五日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有木宏治
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