2009年 6月号

 

 一、思うようにはならない…。



 いつもお世話になりありがとうございます。

 こちら広島では空梅雨で、特に福山地域では水不足が深刻になりつつあります。恵みの雨を待ち望んでおられる農家の方もたくさんおられると思います。しかし自然は、人が思うようにはなってくれません。

 翻って、現在の市況はというと大雨予報ですが。こちらもなかなか人が思うようにはいきません。こう見ると、何だかとても滑稽に感じてしまいます。それでも起こってくることに対応していかなければなりません。積極的に自分たちの置かれている状況を変化させていくことが大事であると改めて感じております。それ以外に道はないのです。

 

 二、インターネットで共感コミュニティーを



 最近、お客様へのサービスについて以前にもまして考えております。

 先週の週末にパシフィコ横浜で二日間にわたり開催した展示会は大盛況の内に終了しました。ありがたいことに、そこではたくさんのお客様と直接意見交換ができました。初日は中央ステージで時間を頂き、「仕事への品格を養う制服とアイテムのアレンジメント」と題してプレゼンテーションもさせていただきました。お客様と直接対話させていただく中で、改めてビジネスの本質は、共感を持つメンバー同士のコミュニティーをつくることであると感じました。

 リミットは、通信販売を通して代理店の皆様と繋がっています。直接対話という手段では、お客様サービスセンターの電話でしかコミュニケーションが取れないと長年思っていました。そこで企業トップが直接現在の状況をお知らせするこのリミット通信や同封している新商品情報、ご提案書などを次々に実行に移してまいりました。取引条件の変更や値引きシステムのサービスも同様にお伝えしてまいりました。それでも実際には、なかなか情報伝達の周知徹底には至っておりませんでした。既存の現金支払いによる値引き、枚数による値引き、一定以上お買い上げの皆様への金利運賃値引きなど、有効に使っていただくよう周知徹底していれば、と残念に思うことも多々ありました。それもこれも販売店の皆様とのコミュニティーが構築されていないということに他なりません。やはり直接営業活動をしなければそれは難しいのか、と悩んだこともありました。

 しかし、リミットが長年投資し、特化してきた強みをもう一度改めて考えたとき、それは全得意先に平等に提供しているシステムであることに気が付きました。通信販売である以上、同じサービスを合理的に、スピーディーにすべてのお客様に提供できる体制づくりに長年努力してきたのです。この企業理念実現をもう一歩押しすすめ、共感を持つメンバー同士のコミュニティーづくりができないかを改めて考えました。

 それは、インターネットという手段によって実現できるのです。あらためて既存のシステムの有益性に気が付きました。今まで投資してきたシステムを活かして、なおかつ皆様に貢献できる環境整備充実とリミット業務の合理化を共に図るため、インターネット販売に新しい値引きサービスを加え、お役に立てる情報提供を実現させます。

 現在、インターネット販売のシステムを変更しております。今の予定ではお盆明けから新しいサービスをご提供できる予定です。ご期待頂くとともに、ぜひご活用いただきたいと思っております。リミットインターネットコミュニティーのメンバーにお入りください。



 三、時代がもとめる「考える」こと



 私は、人生経験が少ない分、「頭の柔らかさ」には自信があったのですが、それでもどうも今までの固定観念から脱皮することができずにいました。私は迷ったとき、弊社会長に話をしに行くことが多いのですが、八十歳になる人の発想や柔軟さに驚くことが多いのが正直なところです。この柔軟さは、「残された時間が少ない」というところからくる計画性や効率性で、脳年齢には関係がないように感じております。私の中には「今やらなければ、いつできる」と凄んでくる会長を尊敬すると共に、「急いては事を仕損じる」と反応してしまうもう一人の自分がいます。ここが固定概念にとらわれているところでしょう。思い込みから抜け出し、大所高所から考え抜くことが大事だと、会長との会話でいつも動機付けられます。

 時間や時代は持ってはくれないのです。今日のような厳しい時代に入っていくとなお一層それを痛感します。いきおい「考える」ということが多くなります。そしてそれが常態化します。すると今まで想像もしなかったようなアイデアさえ生まれてきます。これが時代の恩恵かもしれません。新しいインターネット活用もその一環だと思います。

 お互いにもっとアイデアをコミュニティーで出し合いましょう。





  二〇〇九年六月二十五日

       笑顔着

       リミット株式会社        

       代表取締役 有木宏治

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