2009年 2月号
一、不本意ながらでも黒字決算
いつもお世話になりありがとうございます。
リミットにとっては二月が期首のスタートになるわけですが、販売がパーセントで二桁減の厳しいスタートになりました。アメリカの景気対策がはっきりしない中、低迷するウォール街につられて、日本の株価もさらに低迷しています。二月の状況を見る限り、今年は更に気を引き締めて経営に当たらねば企業存続自体が危ぶまれます。期首にあたり今期営業方針を社内に発表し、リミットグループが一丸となってこの難局に立ち向かいます。
リミットグループ各社の2008年度の決算が二月上旬には出揃いました。2007年度決算では、母体であるリミット株式会社で前社長の退職金を支払い、大幅な赤字になりました。2008年度では経費削減、資産圧縮をし、在庫も七千万圧縮させ大幅な黒字推移で九月まで進んでいました。前々期の大幅な赤字を向こう七年間で埋める計画上でしたが、昨年十月以降、突然の売上減により、下方修正となったのです。具体的には、リミット株式会社単体が黒字、グループ会社トータルでも黒字で終えることができましたが、すこし不満の残るものになりました。
とは言え、私の思いとしては、日本の上場企業の減益幅が過去最高になる中、まずまずの結果だと思っています。売上を支えていただいた販売店の皆様には、女性の制服に特化したこと、多品種少量生産をクイック・レスポンスで、また小口注文にどこまでも対応したことが、評価していただいたところだと思っています。今期もこの姿勢を貫きたいと思っています。。
二、カタログに決意と希望を託して
今年も今月十七日午前十時より、備後一の宮、吉備津神社の宮司をお迎えしてリミット配送センターにて社員一同心を込め、年間カタログ出陣式を執り行いました。カタログ作成にご協力いただいた印刷会社、企画会社、配送会社など関係各社の責任者や担当者の皆様にもお集まり頂き、全国の皆様の手許に旅立っていきました。今年は特に、この厳しい経済状況の中、全国で制服を着て働く女性の皆様のお役に立とうと、カタログ作成にも例年になく熱いものがありました。
全面リニューアルしたリミットカタログでは、あらゆる職種に向け働く女性の制服をご提案しております。出陣式にて発送する前に、ぜひ皆様にご一読いただきたいという企画の申し入れにより、今年も印刷会社に一部先上げしてもらい、水引を付けてお送りいたしました。その甲斐もあり、販売店の皆様から沢山の追加のご依頼をいただきました。
カタログというリミットの素晴らしい営業マンたちが、今年一年皆様の下でお役に立つべくがんばります。通信販売のリミットは、販売店の皆様に直接お伺いはしませんが、カタログは毎年、訪問を繰り返しております。空前の製造業不況の中、制服販売も試練の年となるでしょう。その厳しく辛い環境下、私どものために全国に旅立つカタログという営業マンたちに幸あれと、出陣式で雛壇に積み上げられた勇姿を見たとき、胸に熱いものがこみ上げました。きっと皆さまにとっても私たちにとっても成果を挙げてくれるものと信じております。
三、取引先からの信頼に応える
今年、リミットの営業マンであるカタログたちが成果を挙げてくれるというのは単なる私の淡い期待だけではないのです。ある販売店の社長様より、リミットに対して次のような力強い期待のお言葉を頂いております。。
「この不況はしばらく続く。エンドユーザーもこの不況下で経費削減に必死である。そんな中、制服を売るのは至難の業。我々販売店ももう在庫をストックしておくことが難しくなってきた。アパレルは生産調整で在庫バランスも崩壊している。安い商品はたくさんあるが、それでは我々の将来が無い。適正利潤を上げ、歴史の中で生き残ることが重要だ。この状況に一番適応できるアパレルは、リミットだけだと思う。廃番になっていても生地がある限り追加を作ってくれるし、お客様からの追加の小口注文も納期がはっきりしているから安心して納期を伝えることができる。たった一枚でもクイックで作って送ってくれる。今年はきっと注文が増えると思うよ」
ありがとう御座います。確かに二月実績も大口注文は減っていますが、小口件数は増加しています。不況下の中、エンドユーザーも大口の新規一括という物件は少ないと思います。多品種少量の小口でクイック生産のリミットを、どうか賢くご利用していただきたいと思います。
社長就任一年目ということで気合を入れて臨んだ昨年でしたが、難局の中たくさんの人のお力添えを頂き、無事決算を迎え、新たな出発をすることができました。ありがとうございました。
今年もすべてのお取引先様のお役に立てるよう信頼に応えることができるよう頑張りたいと思います。
なお、残念ながらカタログは、今年は経費削減の一環として部数を控えて作りました。そこで、お送りいたしましたカタログに一部でも不要のものがありましたら、着払いで結構ですのでリミットまでお戻しいただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
二〇〇九年二月二十五日
笑顔着
リミット株式会社
代表取締役 有 木 宏 治
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