LIMIT NETWORK Vol.274

いつもお世話になりありがとうございます。 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので、お墓参りの彼岸以降こちら広島では気温も二十度越えが続き、四月を待たずに桜の開花を迎えました。気温の上昇とともに物価も上がる、米は無い、とこれまで以上に世の中に閉塞感がまん延しております。海を渡った米国では、トランプ大統領の決定で米国渡航者が激減しているようです。また移民の強制送還も続いており、これから米国は外国人を必要としない国を目指すのでしょうか。しかし移民の安い労働力が無ければ経済運営は無理であり、鎖国に向かう米国は経済破壊の道を進むことになります。 翻って日本ですが、札幌市の市電で運転士不足により、五月から平日一日の運行便数が二十便と約一割減ることになるそうです。理由は人手不足による休日出勤などで退職者が相次ぎ、運転士の数が不足しているためとされています。今後更に高齢化が進み、退職者が増えていけば運転士は減り続け、路面電車の全面廃止という事態もあり得ます。 日本は今のペースでも十年後には八百万人もの人口が減りますが、おそらく毎年人口減少が加速していき、十年間で一千万人以上が減るようになり、しかもそれは主に地方で発生することになります。地方の衰退が益々加速していきますが、国も行政も何らの対策を打っていません。 以上のことを考えますと、国内縫製業に特定技能外国人を受け入れて追っかけ生産するのか、海外に工場を持ち在庫をある程度持ってやってゆくのか。どちらが正解なのでしょうか? 一、 歓喜と使命感 今月は中旬ごろまで寒く、なかなか苦戦をしておりましたが、お彼岸以降一気に注文が入り、昨年に追いつくことが出来ました。現在、製品在庫も十分ありますので即納率も非常に高く、別注別寸もよく動いてきております。すでに廃番になっている製品についても、注文が入れば生地在庫が残っていたらお作り致しますので、遠慮なくお申し出ください。 来月よりいよいよ繁忙期を迎えます。地元の同業者社長や集荷に来られる配送業者、いつも電話にて情報交換している販売店社長の皆様に、現状と今後についてお話を伺っているのですが、「読めない」という答えが多いです。それぞれに違う立場の中で、明確な指針を打ち出せない不透明さがあります。その元凶を突き止め、どう打開するかが重要なのですが、なかなか納得のゆく解が見...