2011年 3月号
いつもお世話になりありがとうございます。 先般発生した関東東北大地震と大津波により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様とそのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。 一、「音信不通」に痛む心と願う復興 想像を絶する、大変なことが起こってしまいました。地震の起こった週明け、東北地方を中心とした被災地で営業されている九十二軒の販売店に、安否確認FAXをいたしましたが、そのうち二十二軒は通じませんでした。その後も再送を続け、現時点で宮城の四軒、岩手、福島、千葉で一軒ずつ、計七軒の取引先が音信不通です。ご無事と一日も早い復興を心よりお祈りいたします。 大地震の後も、津波、原発危機、停電、配送不能、株安、円高と次々と大問題が起こりました。この戦後最大の危機に日本中が声を失いました。打ちひしがれました。しかしこのどん底でも、人は気持ちを分かち合い、復興へ向け動き出しております。 リミットにも広島県アパレル工業組合を通じて、作業服などの物資の緊急支援要請がきております。現在製品の仕分けをし、政府や日被連から要請に即応して支援物資が送れるよう準備をしております。 二、制服は共通の願いのシンボル 福島第一原発からの放射能漏れは本当に重大問題です。いかにして放射能を閉じ込めるか?日本、いや世界の英知が結集され、この難局に果敢に立ち向かっています。原子力発電所建設には日本の技術力が不可欠だと聞きました。必ずこの危機を乗り越えられると思います。 技術立国日本なら、原発に変わる次世代エネルギー開発も夢ではありません。すでにリチュウム電池の開発では日本は先行しております。日本発の深刻な問題を解決し、次世代電池エネルギーの分野で世界をリードしてゆき、世界各国への恩返しとして新しいエネルギー施設の建設という道が私には見えるような気がします。 戦後、何もないところから奇跡の復活をした日本。その底力を思い出し、復興へ向けて一歩ずつ努力をしてゆく。そのシンボルに、我が業界が取り扱う「制服」がなるような気がしてなりません。「一人ひとりが、同じデザインの服を着用し、集団として同じ目的に向って心をひとつに邁進する。」ユニフォームとは、そもそもこういった目的のために存在するものだと考えます。私はユニフォームを創る...